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2009/5 伊豆Farewell釣行会

渓流ルアーフリークたちの伊豆一泊釣行. takiさんチームからお誘い. 何とか日程調整し参加. 総勢8名、NKさんfarewell釣行会となった. 例によって好きな時間、気ままな遡行、みんなでディナー&お酒. これが私にとってはイイわけだ.  しかも、場所柄、海の幸、山の幸満載、釣行の満足度はどれも「星三つ」だ.  それもそのはずI氏キモイリの渓流と民宿だった. I氏に感謝である. そしてtakiさんにありがと!!          

              

9時前に到着. 皆さん上流と下流に分かれてすでに釣行中. 私は宿の前の流れがあまりにテンカラが振りやすそうなうえ、その下流側の渓相にそそられた. 普段近場で小さくキャストすることを余儀なくされているせいか、魅力的に見えた. しかし、これは見事ににハズレた. あまりの反応のなさに、即上流へ移動.Karumaさんと遭遇、「どうもここら辺通常は取水でいつもは水がないらしい.」 これを聞いてさらに上流へ. 

 

落石の山道に耐えて車であがりさらに遡行. 遡行そのものは常にある山道からのアクセスが良く、イージーだ. 堰堤を越えたアタリから魚影が濃くなりアタリも多くなる. 大きなヒラキを見ると空中で大振りなのが捕食中. すかさず、真っ白な大い毛鉤をそこにポッカリと置いた. 「ガッ!」ハりス(04号)と白い毛鉤は一瞬でなくなった. 再度試みると今度は小ぶりなのがフッキング. これが結果、本釣行を通じて私のbestなアマゴになった. サイズの割りにシッカリモノだ.             

 

さらに進むと魚影もさらに濃くなり、アタリはくるが結構気難しいようで、反対に遅いのもいるから食い損ねもいらっしゃるようだ. どっちか分からないので、ドライをイジッて遅くも早くも調整が効く中間ポジションを戦略とした. 早そうな奴にはトリッキーに、マッタリ君にはゆっくり見せていく. 頗る反応はいいがバラシも多く、小振りなのは出るが型はイマイチ. 上流から戻ってきたテンカラという年配の方に遭ったが、手を横に振り全然、こんなのしか」と言って同じテンカラだという私のリールを見て不思議そうに下流へ去っていった. 彼は運が悪かったか、初心者の方だろう. そんなもんじゃないことは先刻承知だ. ポツポツとアマゴを追加したがもう少し型のいいのがアタックしてくるのになと、自分のフッキングのまずさを悔いた. それではとばかりに際のほうに振り込んだ毛鉤にまあまあな手ごたえで出てきた. これは彼も私も超高速な瞬間のゲームだった. うん!今日はこんなところかな、と宿に戻った.

 

 

宿に戻るとtakiさんがちょうど戻ったところこのようで、いつも落ち着いたtakiさんが凄く嬉しそう. 「ぼくも戻ったばかりです. yellowさん夕まずめはしないんですか?」 とウェーダーを脱いでた私に元気にご質問. 反対側の上流へNKさんといっていたtakiさんもどうやら釣行、釣果が良かったと一目で分かった. 風呂とビールと思ってた私は笑いながら首を横に振った. 勝手に釣って合流してまた分かれてと、こういうシチュエーションがたまらなく好きだ. 宿は親切、料理も行き届いていた. 湘南からのkazuさんが来る時にヒラスズキを2本釣ってきており、この刺身は絶品. 元来、私はスズキの刺身には偏見があったが、これのすべてを払拭した. テイスト イズ クリアーだ. 全員揃ってその後はもう定番だ.

 

 

 

朝一ルアーフリークたち、数も型も釣果は上々だったようだ.

 

翌日、6時過ぎに起床すると、もう誰もいない(笑) ゆっくり身支度をして、昨日行かなかった反対側の上流を朝飯前に偵察とばかりに宿を出る. 川へ入る道で行き止まりを尻目にさらに進むと大岩だらけの渓流の入り口だ. その手前の護岸を見るとライズしたような....気が....する. 偵察が試し釣りに変わった. デカイ白いドライを浮かべたとたん、すさまじい勢いと感触が....久しぶりの大物に驚いた. しかし、護岸の上. 大丈夫かな0.4号のハリス(2ポンドぐらい?)である. リズムをつけてソフトな反動で引き上げると、ビカビカのぶっとい大きなアマゴだ. 毛鉤を再投入してもまだ食ってくる大物がいたが、朝食の時間になったので引き上げた. ここの夕まずめは凄いだろう.

朝食をとりながら判明したことには、実は朝一の場所は別の場所でもっと奥に車で入れるとのこと. 朝からルアーで皆がヤッつけてきたところだが、一応見ておこうということで、朝食後、山深くまで入った. 案内されたとおり コンクリートとの橋で駐車して釣りあがる. 車は落石で走行が大変だが、テンカラ遡行にはもってこいの渓相、山道だ. 上は結構開けてて、大岩だらけでテンカラには具合がいい. これはちょっとした信州の大場所にもちかい様子. 岩陰から見るとアマゴが見え見え. 即魚信. ルアー先行のあととは思えない. 橋から20mぐらいに大きなプールがあり大小のアマゴが良く見える.アップストリームで岩陰から毛鉤しても寄ってくるがUターンだ. これは時間が食いそうな魚と決めて岩を登って先へ. ところが、振り返ってさっきのプールをみると、水面で時々捕食してるではないか. これは勘弁できない. 意地でも一匹だと岩の上から今度はダウンストリームで遠投の毛鉤が水面を振れると同時にピピピ、小振りながら一部始終が見える快心の一発. こりゃ山女かな.

 

そのあとも数匹のアマゴを追加して気持ちよく遡行. 渓相はいいし、ポイントも大きい、伊豆とはいえ山は信州に負けないくらい深い. 山道も渓流に沿っていて入渓もしやすい. 落石だけは要注意だがテンカラ向きの3拍子が揃っている.

 

 

 

そして遂に滝つぼへ. 上から見ると足がすくむ. 7、8mだろうか. 改造テンカラ用リールからラインをメイッパイ出して、大きな白いウレタンフォームで創ったドライを投入. 水面に着水するとすぐ黒い影がのろのろ、ゆらゆらと近づいてきた. あー、キター!ボコっとアタッた瞬間、本能的にあわせていた....が、またしてもバラした. 浅かった. 「まだクるかも」と再投入. 毛鉤はいつもより勇ましく白い飛行体のように飛んで降りてゆく. 水面へ着水. もう一度、三回目である. ついに黒い影がまたゆらゆら近づいて、ゴボッときた瞬間、バチバチバチ! フッキング. もうあげるしかない. 一瞬釣っておいて「どうしよう」、リールデ巻いてスルスルスルと息を呑んで連続的に上げてきて、途中からソフトな反動で抜きあげる. 何か、やってはいけないことをしたような、背徳心のような不思議な気持ちになった. アマゴが絶対気づかない動きを覗いていたからなのか. いつもはサイトフィッシングでイーブンなゲームをしているわけだがこれはちがう. 圧倒的に毛鉤が優位であり、大物アマゴの聖域を侵した気がした. 外部のアプローチの脅威がないときは大物アマゴもこのぐらい無防備なのかもしれない.

 

しかし、長いのだがスキニーなボディで以外に可愛い顔だ.

 

興奮が一人釣行の雰囲気を一機に変えた. もう十分遊ばせて貰った. 早めに帰ろう.

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