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2009/5 「スローなライフにさせてくれ」第1幕

 

1ヵ月半、つかの間の待望のスローライフ. 締めくくりは、長崎への旅へ. 我が家では手薄になっている国内旅行. 羽田から2時間ちょっと、軽い気持ちで行った長崎は意外にも目を見張ることがたくさんあった. 私は名所、史跡などを廻るのは苦手なのでいつもパス. 街、食べ物、人、自然、エンターテイメントが中心だ.

ハウステンボス、平和公園、教会、美術館、雲仙、五島などいろいろあるが、長崎の街をうろうろするのが一番気に入った. 全く異なる文化圏のようでもあり、なつかしい昭和のイメージが残ったエネルギッシュな街でもある. ガーガー、ギーギーと街に溢れんばかりのあの路面電車とバスを乗りこなす様は、昔、横浜で子供の頃見た高度成長時代のノスタルジックな光景の様でもあり、ちょっと洒落たボストンの街、港のようでもある.

気候のいい、山、坂、港と迫った綺麗な街だから、悪いわけがないところだ. 出島ワーフのレストラン群、港なのに綺麗な海水、迫る山と洒落た洋館. 予約もなしにゆったりレストランから見れる嫌って程の花火. 海鮮食材は、南なので大味といえるのかもしれないが、鮮度抜群で種類も豊富で、けち臭くないのがいい.刺身は、イカの姿造り、デカサザエ、アジ、オコゼetc... とにかく豊富. 大様なようで、ちゃんとイカのエンペラと足はあとで火を通してくれるきちんとした対応. 東京の最近の店には平気で生で食べさせるところがある. いくら新鮮でもこれは危険だ.

習慣の精か、コミュニケーションの仕方が異なる面もあるので最初はギョッとすることもあったが,それは押し付けがましいということでもなく、都会みたいに妙に引いていたりということでもない. ストレートな物腰のはっきりした対応で気持ちいい. ホテル、飲食店、その他のお店でも当たり前のようにここまでかというぐらいサービスもいい. 商売とはいえ、サービス精神旺盛だ.とっても不況の日本とは思えないエネルギーにみなぎっている.

これはもうリピーターを越えて「住みたい!」だろう. 長崎の旅は私のスローライフ第一幕の締めくくりとしては、十分なものだった.

 

 

長崎空港横付けの高速船でハウステンボスへ. 楽チンでアクセスガいい. 広大な敷地とこれでもかという作り物は圧巻. 建物、庭園の規模もつくりも徹底している.

 

バスで長崎のグラバー園に隣接している全日空ホテルへ.

 

ホテルの食事はひとつひとつの品質が高かった. 一見、シンプルなようで只者ではない作者の意図がある.

形だけでない確かな味の前菜と蛤のスープ

 

えび、貝柱とソラマメにクワイも入った炒め物と伊勢海老の黒酢あんかけ

 

キス天、クリームソース春巻きと和牛ステーキ

 

デザートはメロン/ライチシャーベット、お酒はてんから倶楽部ご用達の赤兎馬が筆頭にあった.

 

 

日曜日は天気がぐずついたので、長崎のショッピングモール、アーケードを総なめ. 知らない土地でスーパーへ行くとその土地柄の一面が良く分かる.

「あらかぶ」ってのはカサゴらしい(左)味噌汁用で売ってるのがこれまたダイナミック. 角煮をマントウで挟んでバーガーとして市民権を得ている. メーカーが至る所にありどれが良いか分からないが、「岩崎」というのがマイタイプだった.

 

雲仙島原地区の豚リブ、チキンなど畜産物が多く非常に安い. 牛は和牛が国産、国産が輸入みたいに安い.

 

アーケードには昔ながらの商店や喫茶店などがたくさんあり雨でも楽しい. アーケードの横にはメガネ橋がある. 下側に移るからメガネの形を形成するとのこと. それよりその正面にある正寛堂のカステラだ. 唯一、あまりお土産やで見ないものだ.

 

出島ワーフで夕方から. 綺麗な港にレストラン、長崎美術館があり、いろいろ催し物も多い. 当日の夜は花火大会でにぎわった.

すべてが綺麗でいい感じだ.

山間の港に船が行き来し、こちら側ではレストランがにぎわう. 品のいい港であり、ウォーターフロントだ.

生簀から豊富な肴を料理してくれる. イカ、サザエ、アジ、カサゴ種類もバラエティーがありダイナミックだ.

これでもかと花火は終わらなかった. 徹底したサービス精神.

 

最終日は抜群のお天気に恵まれ、グラバー園という昔の外人の邸宅群がひとつの地区になっており気持ちよくめぐった. 何処もかしこも、必ず美しい港がバックに控えていた.観光というよりのんびり癒されたと言う面持ちであった.

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