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2008/05 東丹沢釣行 1

 

 

暫く足が遠のいていた東丹沢にタイミングのいいtakiさんからのお誘いで岩魚の渓へ. 現地入り口へ行くともうtakiさんと青年Karmaさんが来ていた.すでに早朝から、近くで遊んできたとのこと. どうも、朝8時待ち合わせというだけでは不足だったのだろう. 以前は6時、7時待ち合わせで5時ごろ来てしまってtakiさんとお互い、少々は恥ずかしそうにしていたものだが、2連荘の飲み会、二日酔いでは、6時起き、現地8時が精一杯だ。

以前からここの上はどうだろうと話していたのだがtakiさんはちゃんとフォローしていて、今回案内してくれたのだ. でも精々、魚影の濃い藪近木の細い小川と思っていた. しかし、小渓流といってしまうにはあまりにもしっかりとした流れと奥深さだ. 岩魚だろうなと思いつつもいつものアマゴ用パイロットのドライをゴーゴーと音を立てる速い流れの際を見つけては浮かせる. 初夏ともなれば枝は張り出しておりフルキャストできないのでフワフワ、ドライを浮かせながら遡行. まだ下だからヤマメも混じるだろうな、などと思っているうちに朝のゴールデンタイムはボーズ. ルアー先行者の後を釣りたいというのもあった. しかし、昼に向けて、若干の釣果話も必要だ. もう、岩魚の渓であることは明白なうえ、森を抜けると開けた場所となっており、フルキャストも可能だ. 本来のテンカラらしく広範囲を重い毛鉤さぐりポンポンいくと、底でゴンゴンとあたりがでてきた. このパターンはヤマメ交じりのいつもの丹沢では非効率と思っていたがここは完全な岩魚の渓だから効果的なのだろう. 日も高くなっているが20cmオーバー2匹が立て続けに出て、昼食となった. 重い逆さ毛鉤を白泡に放り込んでガツーんと来るのは久しぶりだ. 綺麗な大き目の尾びれであるが、残念ながら携帯カメラのメール用サイズでの映像になってしまった.

 

 

昼食にはちょっとしたサプライズがあった. takiさんがなにやらゴソゴソと取り出している. 手作りのBBQセットだ. 携帯用チャコールに火をつけ、手作り携帯コンロに投入している. そして、チャコールに火がつくまでの間を使って、小さな携帯用ガスコンロにフライパンを乗せ、肉を焼きながらチャコール焼きへ移していく. 一つ一つのプロセスが準備計画通り行われていくのを、私は微笑ましく、笑った. ともすると、めんどくさいことや拘りを持つことを軽視する昨今、こういうオーソドックスなことを淡々とする人を見て、改めて好感持たずにはいられなかった. コンビニのおにぎりとパンを食べて早々に釣りをしようとしていた自分を恥じた. あまりにも時間とコストを効率化する事を重視する生活から開放されるためにここに来ていたことを思い出させてもくれた. この状況は無意識のうちの私への警鐘かもしれない.

 

渓流そうめんと即席BBQ

 

 

 

2時過ぎのことである.  重い毛鉤を全部失っていたので、大きめの茶系のドライをこの堰堤の左側へキャストするとガーンと、私の丹沢用改造ハエ竿はUの字を描く.丹沢のチビでも通常の2倍楽しめると自負しているこの竿であるがこのときばかりは取り込みに緊張が走った. 自作リールも良好であった. バタバタと大暴れした岩魚は28cm.

 

 

以下同じ岩魚(Photo by Taki)

 

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