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2009 3/1 解禁 表丹沢

 

今シーズンも小渓流の釣行がはじまった. 特に解禁日は人気のない、漁協放流のない、従って、魚が少ない小渓流の上流と決めている.  

競うように放流魚を釣るより、のんびりと歩き、ネイティブ化したのに会いたいし、この時期はその確率も高い. 切磋琢磨に飽きて、はじめた渓流であったはずだから当たり前かもしれない. ところがtaki氏から同行の申し出が....渓の名を聞いて思わず微笑む. .やり始めのころ、散々通った, そしてビギナーの私にもときどき釣らせてくれたマイナーな小渓流. 最近、ルアーの方と釣行するのが不思議ではなくなっている. とは言え、takiさん、Karmaさんと行く、てんからとルアーの組み合わせはやはり周囲から見れば異様な光景かもしれない. 

 

ゲートの駐車場に着くとまだ誰も来てておらず、珍しく一番乗り. 駐車場の近くにはよく昔、お世話になったお馴染みえん堤が変わらぬ姿でそびえていた. その手前のヒラキへ練習とばかりに第一投目、寒かろうが早朝だろうが、ポッカリとナチュラルカラーのドライをそのヒラキのど真ん中に浮かべる. 至って簡単な作業だ. 体を低くしてそっと近づく、点のように毛鉤だけを落とす、気をつけたのはこの2点だけだ. 瞬間、水面に元気良く飛び出してきたそれはスローモーションのように見えてからアワセられた感じだった. スキニーなネイティブ22cm、いかにも痩せた小渓らしい棲人だ. このあと続けてチビメを追加し、さあえん堤へとのキャストは木に. 一投目の縁起のいい毛鉤はロスト. 一旦、駐車場にもどり、takiさんと合流. Karmaさんはすでに駐車場下側から釣りあがってきた. takiさんは支度に30分以上も掛かる. しかも、いつも見ていると忘れ物も多い. おまけにそれほど釣れない. これもまた、いつもの切磋琢磨から開放させてくれる. 私も間違ってはいなかったんだと. 

 

まずはみんなで駐車場下を釣り上がる. 今の時期、やっと竿を振れるこの場所は多くの魚を残しているようだ. 木に掛からないで毛鉤をいいところへ落とせれば、かなりの確率で反応がある. サイズは17、18cmが主流だがポツポツと上がる.綺麗なヤマメ.  もっと上流側へ進むとテンカラはムリ. ラインを短くして薮をドライでフワフワさせながら進むが、効率が下がってきたのでトバしてさらに上流へ出る.大堰堤を山越えすると裏は大プール、その上まで進んだが、水源に近くなってきたようなので引き返した. 大岩魚を連想するが、テンカラを振れないストレスも手伝い、分岐まで戻って、反対側の支流へ. まったく反応なく、工事中のダムまで出る. 来年は10年越しで完成と現場の管理者が胸を張っていた. この区間は開けていてテンカラでも来年以降は期待できそうだ.

 

午後は下に戻って、最初のえん堤とその上のえん堤を攻める. これは正解だったようだ. この2つのえん堤とその前後は、ヤマメで沸き返っていた. ドライが反応しなくなり急激に温度が下がったので、毛鉤を沈めて、ゆっくり待つとブルブルと、立てつ続けにフッキング. 解禁日にツ抜けどころではなくなってしまった. しかし、サイズはすべて20cm以下チビも混じる. これだけのヤマメがこれから薮に覆われて守られるわけだから育った大きいのがいて不思議はない.

 

ルアーの2人は、器用にミノウを薮の中でポンポン投げ込んで釣果をあげている. サイズこそ出なかったが、初日としては上出来な釣行であった.

 

大堰堤も裏は大プール

 

 

細い渓で巧みにミノウを操るtakiさんとKarma san

 

紅色が入ったネイティブ化した綺麗なヤマメ、ヒレは完全なものばかりだ.

 

来年以降は期待できる支流のダムは今年完成

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